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皆さんこんにちは!
合同会社Alba、更新担当の中西です。
さて今回は
~品質・衛生管理”~
食品加工の現場で「結局、お客様が安心して選ぶポイントは何?」と聞かれることがよくあります。答えはシンプルで、“当たり前を、徹底して、見える化すること”。本稿では、地域密着型の食品加工工場が信頼を勝ち取るための品質・衛生管理の要点を、現場運用のコツまで掘り下げて解説します。🍚✨
目次
即応力:急な規格変更、短納期、数量変更にも柔軟対応。朝の収穫→午後の加工→夕方の納品といった超短サイクルにも強い。
共創開発:地元の農水産・精肉・惣菜店と共同で“地域限定”商品を開発。差別化&話題化に直結。
トレーサビリティの近さ:原料の来歴が“顔の見える関係”で確認しやすく、食育・観光とも連動可能。
物流最適化:近距離配送で温度管理が安定し、規格外原料の活用も柔軟に。CO₂削減にも寄与🌱🚚
HACCPは“やる”ではなく“回す”。ポイントは次の3つ。
フロー図の“現場化”:机上で作るのではなく、実際のラインを歩いて書く。写真や動画、色分けで誰でも追える資料に。
CCPを絞る:加熱中心温度、金属探知、急速冷却など“命を守る工程”に集中。工程ごとの許容基準と是正措置を一目でわかる表に。
検証は“第三の目”:社内でも別ライン・別担当がクロスチェック。月1回は“想定外”を想定した訓練(冷蔵庫温度逸脱・記録漏れ等)を実施。🧯
加熱記録:製品名/予定温度・時間/測定温度3点/判定/責任者サイン
冷却記録:30分ごと中心温度/到達時間/氷水・ブラスト併用有無
金属検出:テストピースFe/非Fe/SUSの通過記録、感度調整履歴
清掃・殺菌:洗剤希釈倍率、接触時間、使用器具、立会者
微生物:温度×時間管理が命。加熱前原料と加熱後製品の動線分離、器具の色分け(青:生、赤:加熱後など)で交差汚染を断つ。ATPふき取りで日々の衛生レベルを数値化。
アレルゲン:原料棚と仕込み器具を“専用化”。ラベルは色+アイコンで誤投入を予防。洗浄検証(タンパク残渣テスト)を定期化。
異物混入:毛髪はキャップ+ネット+粘着ローラーの三段構え。樹脂製器具に統一し、木片リスクを排除。フィルム成形時は光学検査と作業者ダブルチェックを併用。👀
受入(トラック荷台温度・コア温度)
一時保管(冷蔵庫:2~5℃、冷凍庫:-18℃以下の上下差)
加熱(中心75℃1分以上等、製品規格に応じた設定)
冷却(90分以内に10℃以下を目安、ブラスト併用)
出荷(庫内・車内温度、保冷資材、ルート時間)
見える化Tips:庫内に大型デジタル温度計+アラート、配車表に**“保冷必須”アイコンを入れる。温度逸脱時は“出荷停止→原因究明→是正→再検証”**をフローチャートで即時判断。📈
原材料配列:多い順+アレルゲン強調表示(太字・アイコン)。
日付:製造・消費/賞味・ロットを物理的に離した位置に配置し誤読防止。
バーコード:在庫・出荷・リコールの生命線。試印刷→スキャン検証を定例化。
多言語:訪日需要向けに英語・中国語の基本表記をテンプレ化🌏
初日教育:身だしなみ、手洗いプロトコル、動線、禁忌行為(私物持込・私語・香水等)。
OJT:作業ごとに“チェックリスト+動画QR”。できる/できないで判定し、指導のムラを無くす。
多能工化:繁忙・欠員に強い組織は“2工程×2段階”でローテーション。
称賛設計:クレームゼロや改善提案は見える掲示と表彰で文化に🌟
抜打ち監査を歓迎する姿勢。通路の荷物、破損床、排水口、手洗い設備、薬剤保管、記録の一貫性——“いつ来てもOK”状態を標準に。
是正のスピード:監査当日に一次是正→1週間で恒久対策案→1か月で効果検証。PDCAを監査シートで回す。
初期対応:事実確認→ロット隔離→関係先連絡→一次報告。
再発防止:工程FMEAで“発生×重大度×検出”の優先度を見直し。
顧客説明:専門用語を避け、図解・写真で可視化。誠実な対応が逆に信頼を強めることも多い。
地域密着の強みは、スピードと見える化。HACCP・温度管理・アレルゲン・表示・教育・監査の“当たり前”を徹底した先に、選ばれ続けるブランドが生まれます。今日の1枚の記録、1つの是正が、将来の“指名買い”に繋がります。📌💪